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バースデーランウェイ主催者 ナカハラユウカのはじまり

私は勢いと強い想いでプロジェクトを立ち上げることにしたが、早々に壁にぶち当たった。よく考えたらランウェイショーってどうやるんだ?そういえばファッションショーやイベントのショーもほとんど見たこともない…。

しかも資金はボーナスで入った10万円。

お金もない、知識も経験もない。しかも会社員のままの立ち上げで時間がとにかくない。

ないない尽くしだったが、なんとか会場はクラブの昼間のイベントを見つけることができ、その中に入れてもらえることになった。モデルさんは友達の友達などツテを頼って5人にお願いできた。このファッションショーは、事前にモデルさんの人生をヒアリングし、一緒にモデルさん自身の“自分の軸”を見つけ、“思い描く未来の自分を創造する”をテーマに衣装やヘアメイク、照明音響などの演出など全て一から創っていく。モデルさんが人生に向き合う過程も含めてバースデーランウェイだ。やることは山積していたが、私は自分でやれることはなんでもやろうと日々奔走した。

そんな中、アイデア帳にあったビジネスのマッチングアプリ作りも同時に進めようとしていたところ、アプリ開発で知り合った関西のエンジニアさんとそのアプリのことで会うことになった。その時、私が考えたランウェイショー、“バースデーランウェイ”と言う名のプロジェクトについても話をしたところ、すごい共感してくれて、

「会社にぜひ一回遊びに来てください」

と言ってくれた。私はお言葉に甘えて、何を話すんやろうとドキドキしながら一応全てのプレゼンの資料を持って会社を訪ねた。

その会社は手芸の卸をやっていて、新規事業のIT部門立ち上げの方と、社長さんにお会いできることになった。

「バースデーランウェイについて話してくださいよ」

私は促されるまま、ちょうど持っていたバースデーランウェイについてのプレゼンの資料を差し出しながら、

「私はバースデーランウェイというショーをしようと思っています」

と、普通とは違うショーの内容や、やろうと思った経緯などを説明した。

「なんでも協力しますよ」

ここでも共感して頂けて、ありがたいことに後援という形で衣装製作や運営、当日のヘアメイクの方の紹介など、ご協力いただけることになった。一人でやろうとしていたバースデーランウェイは最終的に多くの方に支えてもらえることになった。

それでも準備はものすごく大変で、イベント制作の知識も、自分で何か新しいものを作る経験もなかったから、孤独を感じたり、心が折れかけることもあった。

準備している時、心の中で“もう絶対次はやらない”と何度も思った。

あの電車の中で思いついてから3ヶ月後の9月。

私の初めての挑戦が実を結ぶ時がきた。